山崎豊子の大阪商人を扱った小説

山崎豊子は、大阪の老舗昆布商店で生まれ、毎日新聞に就職し、上司に井上靖(作家、当時毎日新聞の学芸部長)野下で記者としての経験を積み、大阪の老舗昆布商店をモデルにした「暖簾」で作家としてデビューし、吉本興業の創業者である吉本せいをモデルにした、「花暖簾」直木賞を受賞し、新聞社を退職し作家活動に入りました。
山崎豊子の大阪の商家をモデルにした小説を以下に紹介します。

暖簾

先に紹介したように、山崎豊子の生まれた生家がモデルです。戦前大阪は東京と並ぶ勢いがあり、大阪商人の商魂が満ちた時代を生き生きと描いています。
一つの暖簾が積み重ねてきた努力の結晶であり、その重みはその暖簾を持つ者だけが分かるのかもしれません。丁稚から暖簾分けまでの下積みと目利き、技術の研鑽、そして商売人の心意気など、老舗商店に生まれた作者にしか描けないでしょう。

花暖簾

吉本興業の創業者、吉本せいさんをモデルにした作品です。
ぐうたら亭主を支えながら、次第に商売を覚え、船場の商人として成長して行く主人公多加さんの姿は、本当に感動的です。
この作品でも、作者である山崎豊子が育った船場の作法が随所に伺われてとても興味深く、大阪弁の魅力も味わうことができます。吉本興業もまた、船場の伝統を受け継ぐ企業であり、船場の喧騒が聞こえてくるような味わいの深い作品です。

ぼんち

放蕩を重ねても、帳尻の合った遊び方をするのが大阪の“ぼんち”。古い暖簾を誇る足袋問屋の一人息子喜久治は「ぼんぼんになったらあかん、ぼんちになりや。男に騙されても女に騙されてはあかん」という死際の父の言葉を金科玉条として生きようと決意する。喜久治の人生修業を中心に、彼を巡る五人の女達、船場商家の厳しい家族制度、特殊な風習を執拗なまでの情熱をこめて描く長編です。


女の勲章

ヒロインの船場の元御嬢さん、苦労知らずとはいえ、こんなに単純に人に繰られていく、ということがあるんでしょうか。不審を感じても、信じたい男を信じ続ける。それが恋の悲しさ、とはいえ、読みながら背中をどつきたくなりました。そのうえ善人(お人よし?)ヒロインを取り巻く人物が、揃いも揃って一癖も二癖もあるワルばかり、とは。もう少し人物設定、人物描写に変化と深みを与えれば 「なんでやねん。なんで気づかへん。」と、ヒロインの単純さに突っ込みをいれながら読むこともなかったのに。

女系家族

大阪・船場の老舗矢島家は代々跡継ぎ娘に養子婿をとる女系の家筋。その四代目嘉蔵が亡くなって、出もどりの長女藤代、養子婿をむかえた次女千寿、料理教室にかよう三女雛子をはじめ親戚一同の前で、番頭の宇市が遺言書を読み上げる。そこには莫大な遺産の配分方法ばかりでなく、嘉蔵の隠し女の事まで認められていた。…遺産相続争いを通し人間のエゴと欲望を赤裸々に抉る長編小説です。








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1960年代生まれメタボ系です。ダイエットや精神健康のために腰振り体操、整体体操、気功をやってます。ブログでは、興味のある漫画や本をとりあげています。最近は環境問題に関しても書いています。図表の採用で問題がありましたらコメントください。削除いたします。

写真は20年以上前にボーイスカウトのリーダをやっていたときのものです。今より20kg以上痩せてました。

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