武田先生のいただけない議論展開

武田先生の本の問題提起は何かと反対意見を言えない雰囲気にある環境問題に対する姿勢としては立派だと思いますが、著書の中では強引な議論を展開しているような印象を時々受けました。

 ペットボトルのリサイクルについて武田先生は、平成5年はペットボトルの販売量は12万トンであったが、平成16年は50万トンとうなぎのぼりに増えたが、これは、分別回収量が増えた結果としている。これは、分別回収が増えたためではなく、小容量のペットボトルの販売を開始したためである。小容量のペットボトルはごみの増加になるから販売を自粛していたのが、リサイクルを条件に解禁となった。武田先生はこのことを良く知っているのに、リサイクルを批判するために、わざと小容量のペットボトルの販売を読者に隠して、リサイクルを開始したためにペットボトルの販売量が増えたとしている。これは武田先生が批判しているマスコミの環境報道と同じことになると思われます。

 また、ペットボトルのリサイクルのためには、その重量の3.5倍の石油を使うといっておきながら、「ペットボトルをリサイクルすることで資源を7倍使っている」という見出しで、下記グラフとあわせて、平成5年はペットボトルの生産に24万トンの石油を使ったが、平成16年はペットボトルの生産と廃棄とリサイクル合計で200万トンの石油を使ったということで、ペットボトルの販売量の急増があり、本来比べられない条件であるにもかかわらず、もっともらしい計算をしてリサイクルをするようになり、石油の消費量は7倍に増えたとしている。

 そして、これだけ数値がはっきりとしているので、リサイクルは環境に対して逆効果と言い切っている。

 また、以下の条件からペットボトルを5回使って捨てるのがリサイクルよりも節約になるとしています。
 ペットボトルの重さは40g
1.ペットボトルを作るのに石油が80gかかる。
2.ペットボトルをごみとして処分するのに石油が16gかかる。
3.ペットボトルをリサイクルする過程に石油が240gかかる。
4.リサイクルしたペットボトルを整形するのにのに石油が140gかかる。

ペットボトルを1回使って捨てる場合:80+16=96gの石油がかかる。⇒96g/1回
ペットボトルをリサイクルして捨てる場合:80+16+240+140=476gの石油がかかる。⇒238g/回
 ペットボトルを5回使って捨てる場合:80+16=96gの石油がかかる。⇒19.2g/回
 
として、5回使って捨てるのが良いとしている。1回購入した後は、自分で沸かしたお茶を冷まして使うとしている。リサイクルしたり新品のペットボトルは飲料を工場から店舗に運ぶために使うのであるが、それと、沸かしたお茶を入れるのと同等と言えるのか疑問である。

ペットボトルのリサイクル






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テーマ : 環境問題
ジャンル : ニュース

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1回の使用の場合やはり捨てる方が負荷が軽いのですね。
ペットボトルを分解できる安全な微生物があるといいですね。
それか焼却時に上手く焼却温度を上げてくれる材料にするとか。

5回以上繰り返しの使用がベストなんですね。
自分は洗浄にキッチンハイター使用してます。以前洗剤だけでカビがはえたことがあるので。
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ムーミン815

Author:ムーミン815
ようこそ、ムーミンブログヘ

1960年代生まれメタボ系です。ダイエットや精神健康のために腰振り体操、整体体操、気功をやってます。ブログでは、興味のある漫画や本をとりあげています。最近は環境問題に関しても書いています。図表の採用で問題がありましたらコメントください。削除いたします。

写真は20年以上前にボーイスカウトのリーダをやっていたときのものです。今より20kg以上痩せてました。

ヤフーの知恵袋で地球温暖化のカテゴリーマスターをしています。

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