フレデリック フォーサイスの作品

1938年イギリス生まれで、空軍で2年間すごしたあと、ロイターやBBCなどジャーナリズムの世界を経て、1970年、フランスのシャルル・ド・ゴール大統領暗殺未遂事件を書いた処女作『ジャッカルの日』を世に送り出しました。

ジャッカルの日

『ジャッカルの日』の印税により、ナイジェリアでの独立戦争に敗れ祖国を失ったビアフラ人のために傭兵部隊を雇い、赤道ギニア共和国に対しクーデターによる政権転覆を1972年に図った経験を『戦争の犬たち』という作品にしました。

戦争の犬たち

また、記者時代に書いたノンフィクションの『ビアフラ物語』は、アフリカ・ナイジェリアで、民族対立および石油利権を巡る争いが基で内戦が勃発(ビアフラ戦争)。BBC特派員であったフォーサイスは、10日には現地入りし、戦闘のさなか「道端に駐車した小型のバンの中で書き綴った」といわれます。

『オデッサファイル』は、西ドイツ司法省宛に1964年2月末、匿名の人物によって郵送で引き渡された、「オデッサ」の支援を受け海外逃亡した元親衛隊(SS)隊員達の、顔写真や詳細な所在などを記録したファイルの通称にちなむ物語で、フォーサーイスの初期の代表作です。

『シェパード』と『シェパード』は短編集です。長編中心できていたのが、短編もできることを世に示しました。

『悪魔の選択』は、大規模な環境汚染を引起す恐れがありながら、リスク管理が不十分な巨大タンカーのシージャックを扱った作品で、近年問題となっているタンカーや海底油田の原油流出や、インド洋や東南アジアの海賊などに先駆け、フォーサイスの先見性が光る作品のひとつです。

『第4の核』は、核拡散禁止条約の第4項にある核兵器を扱ったもので、持ち運びのできる核兵器で、ソ連がイギリスに革命を起そうというものです。東西両陣営がしのぎを削っていたころの話で、今なら、アルカイダが主人公になるところです。

『ネゴシエーター』は、誘拐犯や立てこもり犯との交渉役のことで、本作品は大統領の息子の誘拐事件を扱ったものです。ネゴシエータは今でこそ、踊る大捜査線でも真下が、アメリカで研修の後、ネゴシエータとしての交渉術を取得してという設定が映画にありますが、早くからこの職種にフォーサイスは注目しました。

ロシアの危機を描いた『イコン』(1996年)は、現在のロシア情勢と照らし合わせてもリンクするところが多く、再評価されている。フォーサイスは同作で、一旦執筆活動の終結を宣言しました。

しかし、8年後に『アヴェンジャー』を発表した。アヴェンジャーとは、「復讐者、仇を討つ人」という意味があるが、本作品では、高飛びした犯人を拘束し依頼者に引き渡す元ベトナム戦争特殊部隊出身で、現在弁護士をしているコードネーム、アヴェンジャーの物語である。アベンジャーへの依頼は、ボランティアとして現地で働いていたアメリカ人の学生をなぶり殺しにした後、南米の某国に高飛びしたユーゴ・マフィアでセルビア人の男・ジリチを捕らえることだった。

例によって綿密な取材力と分かりやすく読みやすい抜群のストーリーテリングで、フォーサイスは半世紀にわたる国際紛争の実態(これは私にとって大変勉強になった)と、アヴェンジャーによるCIAのテロ対策本部を相手取ったジリチ確保の闘いをドキュメンタリー・タッチで描ききっている。

ソ連崩壊後、東西両陣営のスパイ対決という設定から離れて、新たな小説の舞台として、地域紛争やテロなどに小説の材料を見出したフォーサイスは、イスラム世界や、テロ活動を舞台にした、兄はイスラム系東洋人と区別がつかない軍人で、弟は、イスラム学者という兄弟を主人公とする『神の拳』と『アフガンの男』を書いている。





































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ムーミン815

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1960年代生まれメタボ系です。ダイエットや精神健康のために腰振り体操、整体体操、気功をやってます。ブログでは、興味のある漫画や本をとりあげています。最近は環境問題に関しても書いています。図表の採用で問題がありましたらコメントください。削除いたします。

写真は20年以上前にボーイスカウトのリーダをやっていたときのものです。今より20kg以上痩せてました。

ヤフーの知恵袋で地球温暖化のカテゴリーマスターをしています。

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